内科

診療内容

当院では、地域の皆さまのかかりつけ医として、風邪やインフルエンザなどの急性の病気はもちろん、生活習慣病などの慢性の病気まで、幅広く対応しております。お気軽にご相談ください。

当院で診療できる主な病気

胃潰瘍、胃腸炎、高血圧症、狭心症、糖尿病、高尿酸血症、痛風、脂質異常症、肝炎、気管支喘息、かぜ症候群、貧血など

胃・十二指腸の病気

胃・十二指腸の主な病気

急性胃炎

過食、ストレス、過度の喫煙、薬物中毒、急性伝染病、アレルギーなどが原因となります。また、粘膜症状の強いものとして、その性状からびらん性胃炎、出血性胃炎などとよばれるものがあります。以下のような症状が見られますが、通常、1週間以内、多くは1~2日で治癒します。

  • 主な症状
    腹部膨満感、食欲不振、腹痛、悪心など

慢性胃炎

原因の詳細はまだはっきりしていませんが、一般に以下のような自覚症状が見られます。無症状の場合も多くあります。慢性胃炎は、すべてが治療の対象となるわけではありませんので、気になる症状がある方は、まずは受診してください。

  • 主な症状
    食欲不振、心窩部の腹部膨満感、鈍痛など

胃・十二指腸潰瘍

胃潰瘍では食後30分から1時間、十二指腸潰瘍では食間空腹時に痛みがあります。重圧感、悪心、嘔吐、胃出血、下痢などの共通症状も見られます。

上記のような症状のある方や30歳〜60歳の方は胃の中を直接のぞくことができる胃内視鏡検査をおすすめします。早期の胃癌は100%近く治すことができます。心配したり怖がったりせずに、年に一度は、健診のつもりで受けてみましょう。

胃の内視鏡検査について

胃の内視鏡検査を受けられる方へ
(検査前のご注意事項)

胃の内視鏡検査

当院では月曜日から金曜日の午前中、患者さんの都合の良い日に行います。
安心して検査を受けていただくために、検査前に感染症の有無などの血液検査やご高齢の方には、心電図、胸のレントゲンなども受けていただきます。

検査前日

  • 夕食は固いものはさけて、消化の良いものを午後9時ごろまでに済ませてください。それ以後は何も食べないでください。
  • 水分は適度にとって結構です。就寝前の薬を飲まれている方はいつもどおりにお飲みください。

検査当日

  • 朝食は絶対にとらないでください。
  • 牛乳、ジュース、コーヒー、日本茶、紅茶、などはのまないでください。
    ※茶碗1杯ぐらいの水やお湯は大丈夫です。
  • 薬も飲まないでください。
    ※血圧の薬は飲んでください。
  • 糖尿病でインスリンを注射しておられる方は、インスリン注射をしないでください。

来院時のご注意

  • なるべくゆったりした服装でお越しください。
  • 濃い口紅はご遠慮ください。
  • 検査は午前中に終わりますが、前処置の注射の影響がとれるまで時間がかかる方もいらっしゃいますので、午後に予定などいれず余裕をもっておこしください。
  • 注射の影響が残りますので、検査を受ける方ご本人の車の運転はお控えください。

次のような方は検査前にお申し出ください。

  • 心疾患、緑内障、前立腺肥大症、アレルギー体質、のどが痛い方
  • 胃の手術を受けた方、人工透析中の方
  • 血液が固まらないようにする薬を飲んでいる方
  • 以前に胃内視鏡検査を受けたとき嘔吐反射が強かった方

胃の内視鏡検査の手順

  1. 胃の粘液を取り除く薬を飲んでもらいます。
  2. 胃の中に薬がきれいにつくように体位交換を1分間ずつ10回繰り返します。
  3. のどの麻酔をゼリー状になっているキシロカインビスカス5CCにて行います。(飲み込まずのどの奥で7〜10分ためておきます。)その後、出してもらいます。
  4. のどの麻酔が効いているのか再度キシロカインを塗ります。
  5. 胃の動きを抑えるために抗コリン剤(ブスコパン)と不安を取り除くためのフルニトラゼパム(ロヒプノール1/3)を静脈に注射します。
  6. 患者さんにモニターをつけてもらい、検査中の状態を観察します。(血圧、呼吸数、心電図、体内の酸素量など)
  7. 側臥位になってもらい検査が始まります。

胃の内視鏡検査を受けられた方へ
(検査後のご注意事項)

  • のどの麻酔がとれるまで、しばらくの間、口の中がしびれています。(麻酔は約1~1.5時間でとれます。)
  • うがいはすぐにしてもかまいませんが、30分間くらいして少し水を飲んで、むせないようでしたら、食事をしてください。
  • 胃の中に送気した空気はできる限り抜きましたが、まだ腸に空気が残っています。それがガスとして出るまでお腹が張って、軽い腹痛があります。体を動かしているとガスが出ます。
  • 1~2時間は車を運転しないでください。

次のようなことがありましたら、来院するか至急ご連絡ください!

  • お腹がひどく痛む
  • 海苔の佃煮のような黒く軟らかい便が出た時
  • 吐血または黒い液を吐いた時

精密検査を受けられた方へ

精密検査のため、胃の一部を小さい「鉗子」でつまみとっていますので、出血しやすい状態になっています。念のため、出血予防の注射をしますが、下記の点にご注意ください。

  • 検査終了後2時間は、食べたり飲んだりしないでください。
  • 検査当日は、消化の良いものを食べてください。
  • 検査当日は、アルコール・コーヒー・炭酸飲料など、刺激の強いものは止めてください。
  • 検査当日は、肉体労働や運動は避けてください。
  • 今日は、入浴は避け、シャワー程度にしてください。

次のようなことがありましたら、すぐに来院してください!

  • 血を吐いた
  • コールタールのような黒いベタベタした便が出た
  • フラフラする
  • 貧血
  • 急激な腹痛

※上記の注意点を守っていただければ、出血するようなことはほとんどありません。

気管支喘息の治療について

気管支喘息とは

気管支喘息とは、気管支が狭くなって息ができなくなる病気

以下のような物質の作用により、気管支が狭くなり、息ができなくなります。

  1. 気管支粘膜が炎症を起こして気管支の筋肉を収縮させる物質
  2. 気管支毛細血管から血漿成分を漏出させて粘膜をむくませる物質
  3. 気管支の分泌線を刺激し喀痰を過剰にさせる物質

大人の喘息は自然に治ることはごく稀

気管支喘息患者イメージ

子供の場合と異なり、大人の喘息は自然に治ることはごく稀です。
しかし、成人病の代表の糖尿病や高血圧症も、薬物療法を長年続けることによって、日常生活を支障なく送れるのと同様に、喘息の人も薬物療法をうけることによって充分普通の生活ができます。喘息の人の多くは、先祖から喘息になりやすい遺伝的要素(これをアトピー素因といいます)を受け継ぎますが、みな喘息になるわけではありません。

日常生活での注意点

喘息発作を引き起こすアレルゲンの吸入を少なくすることが大切です。
以下のようなアレルゲンにご注意ください。

  • ダニ・ハウスダスト・カビ
  • 人工着色料(黄色4号、タートラジン)、人工香辛料(安息香酸)、保存料(パラべン)
  • 風邪薬(鎮痛解熱剤)
  • その他職場環境:小麦粉を扱う工場、パン屋さん、ポリウレタン製造工場のトルエンジイソシアネート

気管支喘息の治療

気管支喘息の薬の使い方

基本は、以下を適切に組み合わせて使用します。

  • 抗炎症薬(発作予防薬:抗アレルギー剤、ステロイド剤)
  • 気管支拡張薬(発作止め薬:β2刺激薬、テオフィリン薬、抗コリン薬)

また、抗炎症薬であるステロイド薬の長期使用(内服薬、注射薬)では副作用が恐いので、近年使用可能となった喘息の発作を予防する抗アレルギー薬も試みて、ステロイド内服量を減らそうとすることも可能となりました。発作が起きなくなり安定したらゆっくり薬剤を減量しましょう。

治療の目標

喘息発作から解放されて日常生活を支障なく送れるようになることです。高血圧・糖尿病などの成人病と同じようにとらえ、気長に病気と付き合う気持ちも必要です。その際、病気のコントロールを医師任せにせず、疑問点は質問する態度も大切ですし、ご自分でピークフローメーターを使用して最大呼気流量を測定し、値が極度に低下(最良地の60%を下回れば)すれば早めに受診したり、手持ちの薬の量を増やす、かかりつけ医にすぐ受診する等も重要です。